「あなた」という呼びかけが、互いに親しい者同士の間ではマナー違反になり、時には言われた側を激怒させてしまうことがある、という話を聴きました。
ほんとうにそうなのでしょうか? 最初、僕にはピンと来ませんでした・・・。
この話はつまりはこういうことです。
話しかける相手に対し、「あなた」と呼びかけていいのは、相手の名前もよく知らない場合だけ。例えば電車に乗っていてたまたま隣の席に居合わせて、相手が電車を降りようと席を立ち上がった瞬間に何かを落とし、それを目撃して、「あなた、何か落ちましたよ。」と声をかける、というふうに使われると。
この「あなた」という言葉を、例えば上司と部下、先生と生徒の関係で使うとどうなるか。互いによく知っている親しい関係であるのに、あえて「あなた」と呼ぶことに、特別な意味がそこに込められる、のだそうです。
僕には、正直この意味がよく分かりませんでした。
僕の想像ですが、日本の社会のルールというか、文化として、親しい相手に対して「あなた」と呼ぶのはつまり、“私は、「ヒト」と「コト」を切り離して考えますよ”といっているに等しく、そのことが冷たく、相手を攻撃しているように聴こえるからだろうか、と思いました。
論理的に意見を出して議論するときには、「ヒト」と「コト」は切り離すことがむしろ求められます。「誰が言ったか」ではなく、「何を言ったか」、が大切だからです。
でも、親しい相手に対して、「あなたの意見に僕は賛成できません」と言ったら、その呼びかけ方に対して、気分を害されるのでしょうか?
「○○さんの意見に僕は賛成できません」と言う方が、相手の名前が入っているので、相手は自分が受け止められているという意味で満足するかもしれません。この気持は僕も分かります。でも「あなた」と言ったら何か社会のルールを逸脱しているかのような捉えられ方はどうなのでしょうか・・・。
ただ僕も敢えて相手に誤解を与えるようなコミュニケーションは避けるべきとは思いますので、もし自分が気が付かずにこういう言い方をしていないか、これからは意識したいと思います^^;)。
最近のコメント